というわけで、一応年内に、オランダから機が届きました。ものすごく大きい。引っ越し便できました。年明けに頑張って組み立てます。周辺機材もそろえて、来年前半は色々と試さないといけません。楽しみだけど、まだちょっと不安も。来年は新しい試みでまた織っていきます。乞うご期待。
2013年12月30日月曜日
2013年12月25日水曜日
カシミヤマフラー 綾織りと平織り
ご両親へのお祝いの贈り物が続きます。今度は、お父様とお母様に好みを聞いてもらって、今までのなかから好きな色柄を選んでもらいました。お母様は、アルパカの縞のマフラーの柄をお好み、お父様は娘さんと同じベージュの綾織りが欲しいとのことで、柄はお揃いではないのですが、どちらもカシミヤでのオーダーです。お母様の方、茶色の発色がアルパカとはまた違いやわらかです。
今回、カシミヤの平織りは初めてで、薄すぎるかと思ったのですが、カシミヤは薄くても暖かいし、より高級感があります。やはり、これも試しに織ってみないとわからないことです。カシミヤは細ければ細いほど高級感としっとりさ感が増すよう。なかなか細い糸を織るのは大変ですが、その感触を求めて試してみたいです。やることはたくさんあります。
2013年12月21日土曜日
カシミヤ ブロックチェック綾織りマフラー
クリスマスプレゼントに妻と娘にオーダーしたいとのこと。早速色見本をもって伺いました。二人ともものすごく迷いながらも、1色は同じ紫、もう1色は娘さんはピンク系、奥様はグレーを選ばれました。柄は、娘さんは幅狭なので小さいブロックチェック、奥様は大きめのブロックチェックに。
大きめのブロックチェックをバランスよく織っていくときれいに糸が気持ちよく使い切れないので、こちらの提案で、奥様の方は最後の部分だけ少しランダムにボーダーを入れてみました。それがちょっとポイントになっていい感じです。娘さんの方は、少し幅を狭めにしたいとのこと。紫は同じ紫を使っているのに、もう一色選ぶ色によってだいぶ違うイメージになりますね。
奥様用
2013年12月7日土曜日
シルクカシミヤウールのマフラー
2013年11月7日木曜日
新しい織り機、買います。
今、使っている織り機はアシュフォードの8枚綜絖の手でレバーを操作するタイプ。最初は、そんなに家で織る事はないだろう、と思っていたので、お教室で使っていた高機とは違う、変わった柄を短い長さ織れて、しかもたためるコンパクトサイズなものを選びました。
ところがです。
今年から思いのほか注文が来て、長距離を何度も織るようになりました。
ありがたい事ですが、繰り返しのレバーの上下、少し手が痛くなってきました。足踏みもつけられるのですが、実はそれ、使い勝手がいまいちで、逆にストレスに。
最初に買ったときから引っ越しもして、家も少し広くなり、もう少し織るんじゃないかな、という気分もあり、あと、幅広いものを織ってほしいという声がチラホラ。織り機なんて大きな買い物は人生で何度も買うものではないので、このタイミングで、一番気が済む織り機を選んでみました。オランダ、ルエ社のSpring、110センチ幅のものです。
考えて、考えて、考えて、実物を埼玉県の北本市、カカラウールワークスさんまで見に行ってきました。ここが代理店をやってくださるおかげで、私も知らない国の知らない織り機を手軽に買う事ができます。ありがたいです。
本当は8枚綜絖のつもりだったのだけど、今の在庫が世界に一台、12枚綜絖しかなくて、3月くらいまで待たないといけないのと、8枚と12枚の奥行きは同じ(4枚分の綜絖がないだけ)なので、価格は高くなるのだけど、思い切って12枚にしてしまいました。価格は高くなるのだけど、えいやっと。ちなみに、枚数が多いほど、どんどん複雑な織りが可能になります。
気づいたらものすごく遠いところに来ています。
最初は、もらった織り機を使えればいいだけだったのに...
これからの余生をこの織り機に向かいながらいろんな楽しみをわかちあおうと思います。
とはいえ、いつかやるかと思っていた、紡ぎ機も彫金机もさすがに置き場所はなくサヨナラ。しばらくは織りに集中します。
2013年10月28日月曜日
カシミヤマフラー カラフル
苦節何年(笑)ようやく自分用のカシミヤマフラーを作る事ができました。カシミヤの糸は色数も多くのですが、高いので、うっかり好きな色をそろえるとものすごく高額になってしまいます。数色を10グラムずつ何年もの間買い集めていました。(ちなみに一枚のカシミヤマフラーには100gほどが必要)そろそろ集まって来たのと、カシミヤの人気が高いというのもあり、ようやくとりかかることにしました。
色数はたくさんあるのだけど、自分の好きなパレットのみなので、おおよそどの色をあわせても合います。でも、せっかくなので、色合わせのサンプルとして、たて糸を(薄いグレー、紺、濃いグレー)と三色にして、よこ糸を全色使うという事をしてみました。
以前、カラーデザインの会社に勤めていたので、配色はわりと得意。でも、出来上がってみると、私の好きな色たちはわりと似通っているので、黄色とか、ポイントになる色がもうちょっと出やすい場所(端の方とか)に配して置けばよかったかと。
周りにはものすごく好評なのですが、これを再現するには、色集めが少し大変。バーゲンとかで少しずつ買い集めるわけにいかないので、その数分の色糸を買うと最初に結構投資が必要で。
しかし、今後はこうやって自分だけの色使いや、柄使いを、好きに作って、好きなパターンを買ってもらうという、オーダーじゃなくてこちらから提案パターンを増やしていくのが私のような物作りをしていく者の醍醐味なのかも、と思いました。いつか、展覧会を開く時の参考にしたいと思います。
初めての自作カシミヤは、軽くて柔らかくてあったかい。こういうのは自分で体験してみないと駄目ですね。そのうちカシミヤシルクも試してみます。
2013年10月26日土曜日
アルパカマフラー
オーダーの際、欲しいマフラーのイメージを、といっても、どうしても実物の色違いになってしまいますね。でも、せっかくのオーダー。好きなイメージがあればなるべく伝えてもらっています。今回は、スーツに合うように、というのと、好きな敷物の柄の写真を送ってくれたので、選んでもらった色から、この柄の感じを再現してみました。焦げ茶と、オレンジ、ベージュです。アルパカは茶色がきれいに見える糸のようですね。
↑これがオーダー主の好きな敷物の写真です。
2013年10月5日土曜日
カシミヤマフラー ベージュ(肌色系)
2013年9月21日土曜日
オーガニックコットン二重織りマフラー
2013年9月14日土曜日
カシミヤマフラー ベージュ
カシミヤを織ってみたかったので、友達に2色選んでもらって作りました。たて糸に薄いベージュ、よこ糸にはもう少し濃いめのベージュを使ってます。何にでもあわせやすい、感じの良いマフラーが仕上がりました。カシミヤ100%なので、もちろん手触りもとてもよく、そしてとっても軽いです。
2013年9月7日土曜日
カシミヤシルクショール グリーン系
2013年9月1日日曜日
2013年8月29日木曜日
2013年8月15日木曜日
テーブルランナー完成
いつも美味しい物を手際よく作って食べさせてくれる御礼に、minokamoさんへテーブルランナーを作る事にしました。いわゆる物々交換ということです。柄と色は選んでもらいました。うちのランチョンマットとお揃いです。和食器によくあいそうですね。
2013年8月10日土曜日
麻(ラミー)の北欧風ショール
なかなか自分の作品を織る機会が少なくなっている最近。久しぶりに誕生日プレゼント用にショールを織りました。オーダーではないので、自分の好きな感じで。
この北欧風といっている所々に入っている柄は、以前、織物教室に通っていた頃に作ったサンプル帖からとりました。このサンプル帖(下の写真)は思いつくままいろんな柄を試したもの。作るときはすごく楽しかったです。本からではなく、自分で作りだした柄。元ネタの宝庫ですね。数冊あります。
というわけで、色んな柄がいろんな所に散らばっているショール。これも前回のキラキラクシュクシュマフラー同様、アクセサリー系というカテゴリーに位置づけすることにします。姉が喜んでくれますように。
2013年7月8日月曜日
シルクリネンのキラキラクシュクシュ夏用マフラー
友達からのオーダーは、自分だけでは使わないような色や素材を使うきっかけになります。今回がまさにそう。オレンジ系も、ラメ系の色も使ったことがなかったので、なかなか勉強になりました。
ラメの糸は4種類。タテ糸に使うと切れやすいので、ほぼヨコ糸で、気まぐれに入れています。それがなんともかわいい感じ。クシュクシュをご希望でしたので、所々に強撚糸が入ってます。水どおし前と後でずいぶん感じが違います。
シルクリネンなので、軽い感じで、夏の首元のアクセントによいですね。こういうの、ネックレスとかにも感覚が近いかな、と思います。
水通し前の様子は、さらっとそっけない感じ。これに水を加えると、強く撚った糸がもとに戻りつつ、ほかの糸を巻き込んで、普通の糸がクシュクシュっとする仕組みです。
ラメの糸は4種類。タテ糸に使うと切れやすいので、ほぼヨコ糸で、気まぐれに入れています。それがなんともかわいい感じ。クシュクシュをご希望でしたので、所々に強撚糸が入ってます。水どおし前と後でずいぶん感じが違います。
シルクリネンなので、軽い感じで、夏の首元のアクセントによいですね。こういうの、ネックレスとかにも感覚が近いかな、と思います。
水通し前の様子は、さらっとそっけない感じ。これに水を加えると、強く撚った糸がもとに戻りつつ、ほかの糸を巻き込んで、普通の糸がクシュクシュっとする仕組みです。
2013年7月6日土曜日
2013年7月1日月曜日
コットンの夏用マフラー(試作)
今治のタオルマフラーが好きで、同じように緩く綿を織ってみることにしました。織り始めたらさすがにゆる過ぎてなんとも微妙な感じだったので、少しよこ糸を詰めてボーダーにしてみました。結果、最初と最後の柄が違う、よく言えばモダンな感じに仕上がりました。実際、白いシャツとかにすると意外におしゃれ。とりあえずは自分用です。
こんな風にたまに試作をしては、まあ有りかも、な作品が増えていく日々でもあります。
最終的に完璧に満足な作品を作ることはできるのか、それができないから続けて行くのかもしれません。
ここ一年、友達からのオーダーを受けて色々作りましたが、本当に勉強になりました。腕もあがったかな。
こんな風にたまに試作をしては、まあ有りかも、な作品が増えていく日々でもあります。
最終的に完璧に満足な作品を作ることはできるのか、それができないから続けて行くのかもしれません。
ここ一年、友達からのオーダーを受けて色々作りましたが、本当に勉強になりました。腕もあがったかな。
2013年6月22日土曜日
いとなみの自然布展
昨年に引き続き、いとなみの自然布展にいってきました。
自然布とは「山野に自生する草や木の皮から糸をつくり、布を織り出したもの」具体的には、苧麻、芭蕉布、大麻、葛布、藤布などをいいます。
自然からいただいた材料、草の茎の外側にある繊維や、木の靭皮繊維で、気の遠くなるような手間と時間をかけ、細い糸をつくって布に仕立てていきます。
糸をつくることを、 綿やウールは「手紡ぎ」といいますが、自然布は「手績み」といいます。さらに芭蕉布と葛布は「結び」で、大麻やしな布は「撚り」で、つなぎます。
今回、レクチャーは、大麻、葛布、羽越しな布を聞いてきましたが、それぞれの繊維で布を作る方々の話からは、日本の失われそうな文化の継承の重要性、その繊維の存在意義が伝わってきました。
毎日、私たちが便利さや快適さから手軽に選んで使っている物、少しずつが大きな流れとなって歴史の流れを変えているのかも、と思うと物の選び方に新たな視点が加わります。たぶんそれは布だけじゃなくて様々なものに共通することかと思いました。
●大麻布
植物の葛の茎の靭皮繊維を糸にして織り上げた布です。古墳時代から作られている布です。強靭で通気性のある素材で、羽織や袴などに用いられてきましたが、洋装化により需要が激減してからは、壁紙として輸出されていたそうです。
着尺、帯、ジャケット、バッグなどに仕立てられています。
自然布とは「山野に自生する草や木の皮から糸をつくり、布を織り出したもの」具体的には、苧麻、芭蕉布、大麻、葛布、藤布などをいいます。
自然からいただいた材料、草の茎の外側にある繊維や、木の靭皮繊維で、気の遠くなるような手間と時間をかけ、細い糸をつくって布に仕立てていきます。
糸をつくることを、 綿やウールは「手紡ぎ」といいますが、自然布は「手績み」といいます。さらに芭蕉布と葛布は「結び」で、大麻やしな布は「撚り」で、つなぎます。
今回、レクチャーは、大麻、葛布、羽越しな布を聞いてきましたが、それぞれの繊維で布を作る方々の話からは、日本の失われそうな文化の継承の重要性、その繊維の存在意義が伝わってきました。
毎日、私たちが便利さや快適さから手軽に選んで使っている物、少しずつが大きな流れとなって歴史の流れを変えているのかも、と思うと物の選び方に新たな視点が加わります。たぶんそれは布だけじゃなくて様々なものに共通することかと思いました。
●大麻布
草を干し、水につけてから皮をはいで糸をつくります。日本では、一億二千年前の遺跡から発掘されるほど昔から使われていたのですが、戦後の工業化の波に負けてしまったと言われています。ちなみに、1962年に法律で「麻は苧麻と亜麻」と定められるまでは、大昔から「麻は大麻」を指していたそうです。夏はさらっと、冬は暖かいという日本の風土にもあっている布です。
大麻というと危険なイメージですが、魔除けやお清めの力があり、昔から神事には欠かせないもので、現在も免許を受けた地域で栽培されています。績む(うむ)ことの出来る方は現在数人。しかし最近は、人気が高まっているそうで、績むための講座が少しずつ行われているようです。
●葛布
植物の葛の茎の靭皮繊維を糸にして織り上げた布です。古墳時代から作られている布です。強靭で通気性のある素材で、羽織や袴などに用いられてきましたが、洋装化により需要が激減してからは、壁紙として輸出されていたそうです。
着尺、帯、ジャケット、バッグなどに仕立てられています。
●羽越しな布
シナノキ(根元15〜20センチ)の皮を剥いだ物を糸にしていきます。糸づくりから織りまでは、22の行程を1年の歳月かけて仕上げていきます。縄文の昔から存在している布、日本最古の織物といわれています。使われるほどにしなやかな風合いとざっくりとした味わいが増してくるそう。丈夫で水に強いので、昔は仕事着や、米袋、漁網に、今は帯時や日傘、バッグに仕立てられています。
(写真下、このシナノキから糸をつくっていきます。固い...)
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