2012年7月10日火曜日

オーガニックコットンの糸について


少しさかのぼりますが、糸の話です。
織をはじめてから十数年になりますが、好きな糸と出会うのは初めて。
このオーガニックコットンの糸は、生成り以外にもエコ染めという染め方で染められているのですが、その発色がとても好み。織ってみて、使ってみたら、その肌触りに惹かれて、もうこの糸をうまく使ってあげたい!という気分になりました。


オーガニックコットンという素材にも惹かれます。私はアトピーではないので、チクチクに弱いわけではないのだけど、体にやさしいものというのは地球にもやさしいそうで、土にもかえります。


この糸は、そんなオーガニックコットンの中でも、高速紡績の際に出て来る、本来は廃棄処分されてしまう「落ち綿」を原料にし「ガラ紡」というという機械(現在では全国で2〜3件しかない)を使って作られています。「ガラ紡」は、川水の流れを動力としていただけあって、非常にゆっくりゆっくり動き、育てるように糸を紡ぎだすので、繊維の短い落ち綿を使って、手紡ぎに最も近い糸を引くことができます。糸は、独特の凹凸があるため、繊維に汚れ、油、ほこりをからめとってくれるので、食器洗いに使えば洗剤いらず、洗濯、洗身に使えば大事な油分を残していしっとり洗い上がります。


もう、こんなスペックを聞いたら、もったいなくて糸が使えなくなりそうですね。使いますけどね。

2012年7月9日月曜日

オーガニックコットンマフラー4本目


色んな人の感想を聞きたい!と思って勇気をもってFacebookにだしてみたオーガニックコットンマフラーの数々が、実はとても好評で「わたしもオーダーできますか?」というお問い合わせを数件いただいています。もちろん!Facebookでつながってるのは、友人知人ばかりなので、すぐに糸の色見本を郵送しています。このマフラーは写真で見るより肌触りが素晴らしく、なかなか良さはわからないだろうなぁと思いつつもアップしているので、その好評ぶりに正直驚きました。オーダーしてくれる人の顔を思い浮かべながら、ゆったりした気持ちで織ります。色を生かしたいとか、実験とか、かわいい!とか、そういう気持ちが今までの原動力だったのだけど、気に入ってくれる人に作るのもいいですね。やはり人の反応ははげみになります。
というわけで、生成りと水色(生成り多め)柄はおまかせ、のオーダーだったのですが、写真で見るとほぼ生成り。よ〜くみると水色が所々にあって、夏の冷房対策にはすずしげに見えてよいかもしれません。気に入っていただけたようで、とてもうれしかったです。

2012年7月7日土曜日

大麻(合法)です。

綿についてのレクチャーがあると聞いて、「いとなみの自然布展」という展覧会にいってきました。自然素材から作った糸や、布、着物などが販売されていましたが、中でも驚いたのは大麻。え?これは本当にあの大麻なの?と問いただしたのですが、都道府県知事の許可のもとで栽培しているそうですね。大麻は、罪咎穢れを清める力が強いと言われていて、お祓いの場や、大相撲の横綱などにも使われているんですって。写真は、茎なのですが、これを紐状にしてアクセサリーを編んだものが売っていて、ちょっと固めだけど素敵だったので作ってみようかな、と、興味本位で買ってみました。