2012年7月10日火曜日

オーガニックコットンの糸について


少しさかのぼりますが、糸の話です。
織をはじめてから十数年になりますが、好きな糸と出会うのは初めて。
このオーガニックコットンの糸は、生成り以外にもエコ染めという染め方で染められているのですが、その発色がとても好み。織ってみて、使ってみたら、その肌触りに惹かれて、もうこの糸をうまく使ってあげたい!という気分になりました。


オーガニックコットンという素材にも惹かれます。私はアトピーではないので、チクチクに弱いわけではないのだけど、体にやさしいものというのは地球にもやさしいそうで、土にもかえります。


この糸は、そんなオーガニックコットンの中でも、高速紡績の際に出て来る、本来は廃棄処分されてしまう「落ち綿」を原料にし「ガラ紡」というという機械(現在では全国で2〜3件しかない)を使って作られています。「ガラ紡」は、川水の流れを動力としていただけあって、非常にゆっくりゆっくり動き、育てるように糸を紡ぎだすので、繊維の短い落ち綿を使って、手紡ぎに最も近い糸を引くことができます。糸は、独特の凹凸があるため、繊維に汚れ、油、ほこりをからめとってくれるので、食器洗いに使えば洗剤いらず、洗濯、洗身に使えば大事な油分を残していしっとり洗い上がります。


もう、こんなスペックを聞いたら、もったいなくて糸が使えなくなりそうですね。使いますけどね。

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