2010年10月9日土曜日

1周年


さて、ヘリンボーンを立ち上げてからようやく1年がたちました。私たちが織物を習い始めたのが約10年前。この1年はその10年に比べるとかなり活動的にぐいぐい地下活動をしてきたと(私たちは)思ってます。屋号をきめて、制作物の候補をたくさん決めました。なので焦りませんよ。

決まり事として、時間がない時などの気分が乗らないときにはやらないようにしようと思ってます。そういうのって作品に出ると思うし、いやになるためにやるわけじゃなく、楽しくなりたいから。

毎月やってる打ち合わせの時間はいろんなことから離れてこれから作るいろんなことを話し合います。一人でもできることなのに、やっぱり集まると違うんです。はげみ。織の事を考えるとふっと浮かぶ顔、みんなだったらどうするだろう?とか。大事です。

もう来月には新居に引っ越し、ヘリンボーンの作業スペースも確保されます。
1年前は思いも寄らなかった事が起きるものですね。作業スペースなんてなくても、って思ってたけれど、あったらまた色んな事をやりたくなるだろうな〜と。

もちろんいい話ばっかりではないのだけど、楽しい事や明るい事を考えていく事で風が通り抜けて、色んな人と関わったり色んなことができたらなぁ。

写真は、Aさんのノート。とても几帳面できっちりな彼女は毎回議事録を作ってくれて、思いつきの垂れ流しがちなアイデアをすべて受け止めてくれるのです。すばらしい。

2010年9月22日水曜日

三谷さん



ほぼ日で連載されている「三谷龍二」さんの[10センチ]という連載を読んでいて驚きました。名もなきものだと思っていた私の兵隊さんのブローチ、三谷さんの作ったブローチの写真の中に入っていたのです。
アクセサリーの箱の中からごそごそととりだしてみると、裏側には確かに「PERSONA」という読みにくい字が手書きで。なんとも味わい深い色と素材感がとてもしっくり。

木工を始めた頃に売って作っていたというそのブローチは、長野のペンション等で売られていたという事。私、いつ買った?と思い出を掘り起こしているのだけど、長野で買った覚えはありません。20年くらい前に買ったと思うので、実家周辺だと思うのだけど、ま、いっか。

三谷さんも最初はブローチから。切羽詰まって作ったという割にはとてもおだやかな空気が感じられるその作品。こういう存在感のある作品を作れたらなぁ。



2010年9月17日金曜日

いざ、スピニングパーティーへ



興味のない方にとっては「なんのパーティー?」という感じなのですが、実は毎年楽しみにしているイベントです。2フロアの会場に全国の糸に関するお店や団体が集まります。そして、それを求めている人が同じく全国から集まるのです。織物人口の多さと熱気を体感します。

毎回、いろんなブースで小さな体験教室があります。昨年は、5本の長い針だけを使ってベルトくらいの幅の物を織ったのですが、そのミニマムな織り(北欧の)にいたく感動。数年前に、8枚ソウコウの織でイタリアの織の面白さを発見したのもこの場所。それからナバホ織も興味をもって、後に習いにいきました。

今年は、もうそれほど興味のある物もないかな〜と思いきや、発見!アメリカの小さなプラスチックの織り機の使い方を習ってきました。まさにアメリカらしい味気ないものなのですが、応用次第では色んな物が織れるような。今回は、正方形に織った物をつなげて携帯ケース的なものを作りました。1時間くらいです。

そんな感じで、この会場の中では織や糸を中心に色んな国の文化を学べます。

今回の目的のひとつは、綿の紡ぎだったのですが、ものすごくたくさんのブースで綿紡ぎをやっていて驚きました。まずは綿繰り器(綿と種を分解するもの)を買わないとはじまらないということが判明。ちょっと高いから迷いますね。

あと、道具好きの私としては、北欧のかわいい編み物ができるというフックを買ってしまいました。夢は広がります。

では今後もがんばります!

2010年8月20日金曜日

今後のこと


第一作目のコースターはそろそろ仕上がり段階になってます。
最初にお目見えした形は、今後ある程度の指針になってしまうので、私たちも慎重です。
マークや、タグや、そういうちっちゃな事を月1で話し合っていたら、すぐにすぎてしまいました。汗。

でもって、わたくし事なのですが、10月に引っ越しをすることになりました。そのおうちで、ヘリンボーンのアトリエをもつことができそうです。そしたらもっと色々じゃんじゃかできると思います。おたのしみに。

もしアトリエがちゃんとできたら、他にも織物に興味がある人たちに伝授するためのミニ教室とかも開きたいと考えてます。みんなが教えることのできることを伝授できる場所。羊毛から糸を紡いでマフラーを、とか私だったら彫金とか、金継とかもちょこっと教える事ができます。

あと、これは野望ですが、オーガニックコットン。綿のボールから糸を紡げたらいいなぁと思ってます。

もろもろの作業をしながら、頭の中ではそんなことを考えてます。

2010年8月5日木曜日

産まれました!


わ〜、HerringBoneの盛り上がりとともにぐんぐん大きくなっていった赤ちゃんが、とうとう昨日産まれました!男の子です。仮称「ヘリンちゃん」。お腹の中ですべての会議に参加してくれていたわけですからね。今後も期待してます。

Mさん暑い中おつかれさま。数年後、「ヘリンちゃん(仮称)が◯歳になったから、HerringBoneも◯年活動してるんだね〜はやいね〜」なんていう指標にさせてもらうことが予想されますが、ヘリンちゃんの成長とともにHerringBoneも大事に育てていきましょうね。みんな。

2010年8月4日水曜日

布が仕上がりつつあります。


先週末はミーティングをやりました。
といっても、久しぶりに2人。もうじき赤ちゃんが産まれるMさん抜きです。
各々の布が織れたので、そろそろ本物の製品に向けての流れを作っていくことを話し合いました。

ランチに、西荻窪にある「あしかホテル喫茶室」にいきました。
約1年前、Mさんと久しぶりに会った時、「こんな場所でまたみんなで織物を織って制作できたら...」と思わず思った場所。とても静かで居心地がよかったのです。

それがHerringBoneプロジェクトの始まり。もう一人のAさんに会うセッティングをして、次の月にはみんなの気持ちが固まっていました。

それから1年。Mさんはもうじき出産。Nは秋に大きめの引っ越し、と色々な事をのりこえつつ、私たちなりのスピードで進んでいます。

というわけで、Aさんの織り上がった布の一部をおみせしますね。仕立て待機中。

2010年7月21日水曜日

たて糸を通す


誰かにこの大変さを訴えたいというわけではないのだけれど、たて糸を通す作業というのは、とても地味でめんどうくさい作業。

1本1本をソウコウの順番(私の場合は8枚ある)を間違えないように通していく。この8枚のソウコウの順番で模様の基礎が作られているために、例えば1本間違えたり、通し忘れたりすると後々大変なことになるのだ。
たとえば、最初の方で間違えた日には、数百本をもう一度すべてを通し直す事になる。

最初の頃は本当によく間違えて、何度も通し直したし、いらいらした。
いまでもよく間違えると、毎回反省するし、気をつけないと、とは思う。ただ、やっているうちにあきらめがついた。まちがえてもしょうがない、と。

この作業はとりあえず時間に追われるわけでも、責任もない。となると、間違えると馬鹿だなぁと思うし、ちゃんとできれば誇らしい。毎回そんなのんびりした気分でやっている。

よく見るよこ糸を入れながら織っているシーン。これは全体の作業の20%くらいの作業で、実はそこまでとその後もかなりの手間が。

こんなに手間がかかってるから高く売りたい、といいたいところだが、これがなかなか無理。
この手間と時間を解消できる価格付けなんてきっとない。

と、長い時間学んできて、結論がついたところで私たちは結局「続けるため」に集っている。
ただし面白く続けるためには、そこそこの価格をつけて売る事も大事な目的ではある。




2010年7月13日火曜日

織り中(Aの場合)


同じ糸を使っていても、たて糸の張り方で本当に柄が違ってきます。
たて糸の準備において、縞をいれるの作業は結構難航します。Aさんのその意気込みに拍手!
たてとよこが交わる所に出来る柄が素敵な感じ。あれ、これは同じよこ糸をいれると、右半分と左半分と違うパターンができるようですね。縞の入っていない部分も素敵ですね。


2010年7月5日月曜日

織り中(Nの場合)


ただいま制作中(N)の様子です。
屋号がヘリンボーンという名前なので、まずはヘリンボーンを織っているのですが、織っているうちに、同じたて糸の通し方でも、踏み方と、色の配分によってあらゆる可能性があることに気づきます。そうなると、無限大の可能性に挑戦したくなってきてしまうわけです。

たて糸の長さには限界があって、すべてを試すわけにはいかないのだけど、たいてい面白くなってきた頃にたて糸の限界を知ります。でもってまた織りたい、という気持ちを次へ、という仕組みです。

さて、今織っているのが織り上がると、ようやく第一作めのコースターの制作にとりかかれます。
糸に結構張りがあって、1枚でもこしがあるので、いい感じに仕上がるような気が。仕上がったらまずはこちらで公開しますね。

2010年6月16日水曜日

企画中


あともうすこし、というところで決める事がたくさんあるのですね。
商品の仕様自体は結構しあがってるのですが、あともう少しが色々あります。

さて、ここで制作中のノートを少しおみせしますね。

何センチの幅で、どのくらい織るのか、どんな柄なのか、とか、織物においてはかなり事前の計画が必要になります。
もちろん、たていとだけ張って、思いつくままに織っていくというのもアリだとは思いますけど。
この柄がこんな風に仕上げたい!という事がきまっている場合は、事前の準備は重要。糸の量の計算とかにも関わってきますからね。

というわけで、メンバーの1人の制作中のノート。なんかいいかんじです。

2010年6月4日金曜日

おまたせしてます。


さて、制作について。なかなか発表するまでの時間がかかっております。お待たせしてます。

じっくり研究中、なのですね。ほんとはもう少し早くデビュー予定だったのですけど。
やってみるとなかなかこだわってしまうものです。

自分でも手放したくなくて、でも作るたびに楽しくなるようなものを作りたい。
ひとつの布を織り上げるまでの時間を考えれば、中途半端な形でお嫁にだしたくない気持ちも強いのかもしれません。

最初はコースター、次は鍋つかみかな、と思ってます。
でもだんだんいろんな物を作っていこうといろんな商品について検討してます。

たくさんいろんな方々の意見も聞いてます。外部のアドバイザーは本当にいろんな人に参加してもらってるのです。感謝感謝。

例えば、仲間の一人が以前作ったというバッグ。私もほしいなぁ。
こんなものをつくりたいっていうサンプルのひとつとしてお見せします。

2010年5月26日水曜日

実はもうひとり参加者が。


実は、研究所の活動をはじめてから、メンバーの1人の妊娠が判明しました。

ということは......。

私たちがはじめてからこっち、すべてのミーティングに参加し、すべての会話を聞いている立派なメンバー。母子ともに産まれてからしばらくはあまり活動もできないかもしれませんが、これから長い間のおつきあいになります。ちなみに、彼女の1人めの女の子は、屋号を考えるときにちゃんと案を提案。積極的に参加してくれています。その案、「いーとーまきまき屋」はいつか使う日を用意したいと思ってます。

というわけで、新メンバー、お腹で待機中。

2010年5月24日月曜日

ルーシー・リー展


ルーシー・リー展に行ってきました。
こんなにたくさんの作品を一遍にみる事ができてとても満足。
彼女の作品は、背筋が伸びる気がします。ちゃんと陶器のボタンもありました。

ルーシーさんの作品で私が特に好きなのは後期。
それはもう60歳も超えた頃です。
彼女自体も、長い事、毎日キャベツを食べて暮らしていたほど生活にも困っていた時期も多かったらしいのですが、彼女の作品はとても高貴で気品があります。映像をみても、なんだか品があって、白い上下の服もとっても素敵。

分野は違うのですが、ルーシーさんみたいに、ちゃんと作品と向き合って、少しずつ自分の満足いく形のものを作っていきたいなぁと。

焦らず着実に、でも少しずつは進んでいくことを目標にします。

2010年5月13日木曜日

制作はしています。


さて、説明するのに色々と長く時間がかかっていますが、私たちの制作活動は進行中です。

何を作るかという相談と同時に、織り始めないといけませんので、まずは使用する糸を決め、色を決めてみました。

作るのもは、まずはコースターから始めようと思ってます。「初めまして」の挨拶にはにちょうどよいような気がするからです。3人で選んだ8色の色。どんな組み合わせをするかはその人次第。いろんな柄ができると思います。

「初めまして用」なので、最初はヘリンボーンの織柄から始めてみようと思います。
乞うご期待。

2010年4月21日水曜日

今日は織物について


さて、今日は織物についてかたります。

私たちが主に織っているのは、細めの綿の糸を使った綿の布や、麻の布です。シャツとか、ちょっとしたバッグを作ったりするときに使うくらいの厚さだと思ってください。

市販で売っている布とどこが違うのかと言えば、風合いが違います。
「機械では絶対にだせない迫力とすごみのようなものがある」と、友達に言われた事があります。すごみかわからないけど、あたたかみはあるような気がします。


習い始める前、手織りといえばマフラー、と思っていたので、普通の綿の布を織る事になったときはすごく驚きました。驚いたのは意味がいくつもあったのだけど、そのひとつには織る事の大変さというのがあります。

たとえば布をハサミで切ったとき、端からパラパラ崩れていってしまいますが、そのパラパラの糸、たては1本ずつ手で穴に通し、よこは1本ずつ手で糸を入れているわけです。特にたて糸は横幅に応じて、数100~1000本くらい1本ずつ手で通していきます。気の遠くなる作業です。しかもたまに間違えて全部通し直すことすらあります。

この時代になぜ?わざわざこんなことをやってるのだろう?って何度も思い、すぐにこの趣味はやめるだろうと思っていました。
でも続いてる。なぜだろう?

それは、達成感と高揚感が関わっているようです。

ちゃんときれいに通せた時はとても自分がきちんとしてる気分がして、失敗をいらいらしない自分は少し大きくなった気がする。そんな達成感。

織り始めて、かわいい柄や色の組み合わせが出来たときには本当に楽しい。それに、その柄たるや、組み合わせで本当に色んな模様ができるわけで、それを見てみたい。そんな高揚感。

それから、もうひとつだけ。織物を中心に考えたときに色んな世界観が広がったこと。世界には色んな織物があって、織り方も違えば、柄も違う。その軸から考えると文化のつながり方もいっそう興味深くなってきて、その広がりは計り知れない。

あ、

ついつい熱く語ってしまいました。
私たちが団体名を「織柄図案研究所」と名付けた所以もこのあたりにあります。
今日はこのあたりで終わりますね。

というわけで、私たちは写真のような機を使って織っています。





2010年4月19日月曜日

ひきつづきヘリンボーン


さて、ヘリンボーンで制作するにあたり、私たちがこだわっている事がいくつかあります。

そのひとつは、みんなが長く楽しく織物を続けていけること、です。
売ったり、表現する事は、それはそれでおもしろい事なのですが、それを目的にすると、うれなかったり、評価されなかったりするとやめたくなりそうです。かといって、一人だけでこつこつ作っていても、なんだかつまらないし、誰かにみせたい。

なので、集まって、こんなものを作ろうか、なんていいながら作るとなんだかわくわくして、ぐっと作る意欲がわきます。
みんな織ってるかな〜、とか、こんな柄が織れたからみんなにみせたいな〜とか、そんな感じで。

織物にかけた投資額と投資時間ってのは計り知れない私たちなので、実際の目に見える回収はあきらめ、長く楽しい気持ちを持ち続けることでまずは回収しようと思っております。

つくりたいものはたくさん出てきているのだけど、発表は少し先です。おまたせしてます。

2010年4月14日水曜日

はじめまして


「ヘリンボーン」と申します。
織物の研究をしている私たち3人が立ち上げたブランド名です。

最初のきっかけは色々。
でも織物の世界は深く広くて、結局、魅せられてはや10年以上がたとうとしています。

そろそろどこかで発表する機会が欲しいと思っていた所、同じタイミングで、同じ思いを持っていた3人が、ブランドをたちあげてみることにしました。

1人より3人はとても力強いものです。
立ち上げる事をきめてから、今にいたるまで、本当に楽しくて♪。
あーだこーだいいながら、いろんな研究を続けています。

今後も細く長く楽しく活動を続けていけますよう、これからはここでその活動の一部を報告させていただこうと思います。