ほぼ日のサイトを見ていて気になって、「ラオスの手仕事」の展覧会をのぞいてみた。アジアの布は嫌いではないけど、なんとも素朴なデザインされていない感じが微妙だなぁと思っていたので、実物をみるまではどうかなぁ、と思っていたのだ。
会場には、谷由起子さんがいて、所々説明をしてくれていた。とってもかわいらしく、感じの良い方。コースターも1枚1枚手の刺繍が施され、バッグもすべてデザインが違う。デザインはさぞかし厳しく仕切っているのかと思いきや、ほとんどおまかせだそう。でも、手仕事の荒さは目立たず、むしろその力強さを感じる。石灰をとるところから始めるという藍染めの色は、ものすごく濃い紺色。ミシンも使わずすべて手縫いの一目一目が細かくて驚く。
思わず衝動買いで、斜めがけバッグを買ってしまった。このモンドリアンみたいなスクエアな柄が気に入った。この赤の色はもう染められていないとか、紐の部分の刺繍も思いつきだそうで、世界に一枚だけしかないバッグ。本当にいろんな行程と思いが込められていて、存在感を放っている。もちろん世界に一枚だけしかないバッグは数あれど、綿はつむぎから、藍は石灰から、縫いは手縫い、なんてバッグはそうないだろう。持ち歩きつつ、その事を思ってみたいと思った。