カシミヤシルク平織りのショールが完成しました。もう上質感たっぷり。細い糸で、比較的幅広でロングなので制作にかなり時間がかかりました。それでもかなりの達成感。普段作っているオーガニックコットンの糸も気持ちがよいのですが、こちらもほわほわと柔らかくて気持ちがいい。なにしろ上質感、品が漂ってます。
オーダーは、女性の素敵なお友達からされたのですが、彼女が欲しいと思っている物を実際に作って見て触れてみたい、という一心で作ることに決めました。細い綿糸は織った事はあったのですが、この細さで柔らかい糸は初めて。織り始めて、形にして、水通しして仕上がるまでは不安でした。
織ってみたら、現在使っている、幅狭めでいろんな柄を織るために用意した織り機では制作が困難なことがわかり、ちょっと新しい織り機も検討。
友達の提案してくれる事は、自分の考える範囲や好みと違う事が多く、それを取り入れて素直に作ってみる事で新しい世界観が生まれてくるんですね。いろんな友達がいるとそれはそれでどんどん世界が広がってくるのかも。
それから、手織りと機械の違いってのも考えてしまいました。
機械で織った物はつるっとして、糸の飛びもなくてきれい。手織りの物は見た目はどうしても凹凸があり、時に飛び目もあったり(ひとつひとつ修正しますが)と、これだけの手間と時間をかけても機械に負けてしまっているような。しかも機械と同じ値段では到底つくれません。ちょっと落ち込みましたが、その風合いは手仕事でなければ出ない凹凸なのですよね。その唯一無二のあたたかみが欲しいという方のために作り続けます。