2010年7月21日水曜日

たて糸を通す


誰かにこの大変さを訴えたいというわけではないのだけれど、たて糸を通す作業というのは、とても地味でめんどうくさい作業。

1本1本をソウコウの順番(私の場合は8枚ある)を間違えないように通していく。この8枚のソウコウの順番で模様の基礎が作られているために、例えば1本間違えたり、通し忘れたりすると後々大変なことになるのだ。
たとえば、最初の方で間違えた日には、数百本をもう一度すべてを通し直す事になる。

最初の頃は本当によく間違えて、何度も通し直したし、いらいらした。
いまでもよく間違えると、毎回反省するし、気をつけないと、とは思う。ただ、やっているうちにあきらめがついた。まちがえてもしょうがない、と。

この作業はとりあえず時間に追われるわけでも、責任もない。となると、間違えると馬鹿だなぁと思うし、ちゃんとできれば誇らしい。毎回そんなのんびりした気分でやっている。

よく見るよこ糸を入れながら織っているシーン。これは全体の作業の20%くらいの作業で、実はそこまでとその後もかなりの手間が。

こんなに手間がかかってるから高く売りたい、といいたいところだが、これがなかなか無理。
この手間と時間を解消できる価格付けなんてきっとない。

と、長い時間学んできて、結論がついたところで私たちは結局「続けるため」に集っている。
ただし面白く続けるためには、そこそこの価格をつけて売る事も大事な目的ではある。




2010年7月13日火曜日

織り中(Aの場合)


同じ糸を使っていても、たて糸の張り方で本当に柄が違ってきます。
たて糸の準備において、縞をいれるの作業は結構難航します。Aさんのその意気込みに拍手!
たてとよこが交わる所に出来る柄が素敵な感じ。あれ、これは同じよこ糸をいれると、右半分と左半分と違うパターンができるようですね。縞の入っていない部分も素敵ですね。


2010年7月5日月曜日

織り中(Nの場合)


ただいま制作中(N)の様子です。
屋号がヘリンボーンという名前なので、まずはヘリンボーンを織っているのですが、織っているうちに、同じたて糸の通し方でも、踏み方と、色の配分によってあらゆる可能性があることに気づきます。そうなると、無限大の可能性に挑戦したくなってきてしまうわけです。

たて糸の長さには限界があって、すべてを試すわけにはいかないのだけど、たいてい面白くなってきた頃にたて糸の限界を知ります。でもってまた織りたい、という気持ちを次へ、という仕組みです。

さて、今織っているのが織り上がると、ようやく第一作めのコースターの制作にとりかかれます。
糸に結構張りがあって、1枚でもこしがあるので、いい感じに仕上がるような気が。仕上がったらまずはこちらで公開しますね。